英語の脱記号化ーやまと言葉落としー

(※)過去のブログを復活させたものです。画像はイメージです。
写真はなでしこの花です。

英語の脱記号化ーやまと言葉落としー

 

名古屋の公認会計士・税理士の児島泰洋です。

私はずっと長い間、英語を記号としか扱えていませんでした。英語はしゃべったり聞いたりするものではなく、紙の上でこねくりまわすものでした。

今は違うのかもしれませんが、日本の英語教育は明治時代からの外国の学問を国内に日本語化して輸入するという発想から抜けきれておらず、英語で外国人と本当にコミュニケーションしようという姿勢はありませんでした。なので、英語は単に記号のように一定の決まりに従って処理するものになってしまったわけです。

しかし、英語をはじめとした言葉というものは単なる記号ではなくて、実際の体験を通じて子供の頃から習得するものですから、体験に付随する感情・感覚などの記憶とも結びついています。だから、言葉を発するだけで、うれしくなったり、痛みを感じたりもするわけです。(何ヶ国語も話せる女性が、母国語では自分の過去の辛い体験を話すことができないのに、母国語以外の言語では話すことができたというエピソードがあります。)

英語を本当に自分のものにしようと思ったら、単語を聞いただけで自分が持っている記憶のイメージに結びつけられるようにしなければなりません。そのために行うのが「やまと言葉落とし」です。

これはK/Hシステムと呼ばれる英語学習法を提唱しているK/H Communicationsの国井さんと橋本さんたちの用語です。

(※)K/H Communicationsについてはこちらをご参照ください。https://www.kh-system.com

K/H Communicationsはさまざまな企業で英語研修プログラムを実施しており、かつて私も学ばせていただきました。単なる英会話だけではなく、英語を本当に理解するために、英語スピーカーたちの思考のしかたから教えてくれます。

それはともかく、「やまと言葉落とし」では、英単語を辞書のお堅い訳語ではなくて、自分が本当にしっくりする言葉に変換していきます。例えば、「unlikely」という単語は辞書では「ありそうもない」と訳されていますが、自分なら「ありえない」と訳します。わずかな違いかもしれませんが、「unlikely」という単語がぐっと身近になる気がします。この作業をすると、英単語が単なる記号ではなくなっていき、母国語に近い感覚で使用できるようになります。そのうち、やまと言葉に変換する必要もなくなり、英単語が自分のなかの記憶と直接結びついていくからです。

ぜひ、「やまと言葉落とし」を自分でもやってみてください。英語学習が楽しくなります。

【連絡先】
JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所)
代表 児島泰洋
メール: yasuhiro.kojima@jimaccounting.com

以下のフォームからもお問い合わせいただけます。

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