会計士の働き方(その1)-チームワーク
会計士の働き方(その1)-チームワーク
名古屋の公認会計士・税理士の児島泰洋です。
通常の会社では入社した瞬間、あるいは一定の研修期間が終わった後、
特定の部署に配属され特定の仕事をすることになります。
上司や同僚も同じですし、時間も場所も同じという環境で働くことになります。
異動で他部署に移らない限り、そのような職場環境は大きくは変わりません。
しかし、会計士の働き方は通常の会社とは大きく異なります。
監査法人によって違いはありますが、
まず、決まった「部署」というものはありません。
正確にいうと部署は存在しますが、
ある特定の機能(販売とか製造など)を発揮するためにあるのではなくて、
人材をプールしておいて監査などの業務に機動的に「アサイン」(直訳すると任命。
クライアントごとに作られた監査チームのメンバーにするといった程度の意味)
するためにあります。
監査法人は数百人単位の会計士を有しますので、
この人材プールとしての部署を適当なサイズにしていくつか作るわけです。
超大会社の監査チームにアサインされてしまうと、
普通は長期間にわたってアサインを固定されてしまうため、
上司や同僚、時間や場所といった環境も比較的同じになってしまい、
会社に勤めているのと同じような雰囲気になります。
ですが、どちらかというとそのようなケースは例外で、
一人の会計士は複数の監査チームにアサインされますので、
職場環境はころころと変わります。
しかも、自分が担当していた仕事が終わっていないのに、
別の監査チームに行かなければならないこともあります。
このような環境で仕事をするためには、自分一人で仕事するのではなく、
「チーム全体で仕事する」のだという意識がないとやっていけません。
自分が一つところにずっといられるのであれば、
自分がどのような仕事をしていて、現在どこまで進んでいるのかなどは
自分だけが分かっていれば良いかもしれません。
しかし、会計士は自分がいつ今の監査チームからいなくなっても
別の会計士が仕事を引き継げるように、
仕事のやり方や進捗状況をいつも見えるようにしています。
それは監査調書であったり、引き継ぎメモだったりします。
もちろん普段からの意思疎通も欠かしません。
監査チームは日によってメンバーが入れ替わり立ち替わりしますので、
「職務分掌」なんてものも最初だけはありますが、その後は状況に応じて変わっていきます。
そのため、会計士は何年かの経験を積めば、
いつでもどこでもどんな仕事でも(といっても監査中心ですが)できるようになっていきます。
また、会計士はマルチタスクな仕事の進め方をします。
それについては続編でまた書かせていただきます。
【連絡先】
JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所)
代表 児島泰洋
メール: yasuhiro.kojima@jimaccounting.com
以下のフォームからもお問い合わせいただけます。
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